心配事の9割は起こらない
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本 心配事の9割は起こらない
心配事の9割は起こらない
「いま」に集中する
三世というのは「過去」「現在」「未来」のこと。この三世のつながりの中で生きていますが、現在を生きているとき過去はすでに死に、、その現在もたちまち過去となって未来に生まれ、それが現在となるのです。
このような、生きては死に、死んでは生れるという「生死」の繰り返しが生きるということだと、この言葉は教えています。言葉を言い換えれば、死んだ過去のことを思い返してみてもしかたがないし、まだ来ない未来のことはそこに生まれてから考えるしかない、ということでしょう。
つまり、私たちは「いま」をどう生きるしかないのです。
「心を整える場所」を生活空間につくる
ご先祖様の前では不思議と「素」の自分になれるのです。もちろん、ご先祖様から答えが返ってくるわけではありませんが、思いの丈をぶつけることで、心は穏やかに、安らかになってくる。閉塞感を打ち破り、気持ちが前向きになるのです。
ご先祖様の前で過ごすそんな時間は「心を整える」ためのものでもあった、といえるかもしれません。
「潔い人」になる
「書経」に「満は損を招き、謙は益を受く」(まんはそんをまねき、けんはえきをうく)という言葉があります。傲慢で尊大な人は損を招き寄せることになり、謙虚な人は利益を受けることになる、という意味です。
自分の立場や地位に固執することなく、時機到来と見たら、潔く譲り渡すことの大切さをいったものでしょう。
「あたりまえ」を見直す
「あたりまえ」のことが、どれほどありがたいことなのかを、身をもって知るのは、親を亡くしたときです。
有形でも無形でも、知らず知らずのうちに親に頼っている部分は少なくないものです。それを「頼っちゃって、申し訳ないな」と感じさせずに、「あたりまえ」のようにしてくれるのが、親の偉大なところ、存在感の重さといってもいいでしょう。
朝を大事にする
朝を大事にするというルールで、もっともキモになるのは「毎日、一定の早い時間に起きる」ということです。早く起きれば朝の時間帯に余裕が生れます。
「おかげさま」を感じる
私たち日本人には「おかげさま」のDNAが受け継がれています。日本人は、従来、思いやりと感謝の心を持った民族でした。国を支えていた農業は共同作業が基本。田畑の水も力を合わせて整備して引き込み、手が足りなければ隣近所が手を貸す、といったことが自然に行われてきたのです。
その底を流れていたのは「ありがとう」「おかげさま」という感謝の思いでした。しかし、時代が移り変わる中で、しだいにそうした思いは失われていき、いまは「自分が、自分が・・・」という我欲が広くはびこる社会となってしまっているのではないでしょうか。
「おかげさま」のものもとの意味を知っていますか?この語源は「ご先祖様」なのです。すでに亡くなられて、この世にはいませんが、そうして蔭に隠れている方々の庇護のもとで、その協力をいただいて、いま私たちは生かされている。そのことに感謝の気持ちを差し上げるのが「おかげさま」(お陰様)という言葉なのです。どんな事でも「おかげさま」で成り立っていることに気付いてください。
「いい言葉」を使う
言葉には恐ろしいほどのパワーがある。
目を転じて、相手のいいところ、長所を見つけて、そこを褒めるのです。褒められて気分を害する人はいませんから、相手からも褒め言葉が返ってきます。
「君子は交わり絶ゆとも悪声を出ださず」たとえ、相手との関係が切れたとしても、けっして悪口をいわないのが、君子のふるまいだ、というわけです。
簡単に逃げない
「世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない。あきらめたときが失敗である」
「本来無一物」が自分の姿だということを肝に銘じ、恐れず、チャレンジを続ける人であってください。
うまく話そうとしない
余白、間は、言葉でいったら「沈黙」です。沈黙には大いなる表現力があります。ときには言葉よりもずっと気持ちや思いを伝えることができるのです。
「縁」を大切にする
70億人もいる人の中で誰かと出会う。それはほとんど「奇跡」といっていい出来事なのです。みなさんは出会いを「奇跡」としてとらえたことはありますか?出会ったことを偶然のように思っている、という人も多いのではないでしょうか。しかし、「誰かと出会う」ということは、そこに「縁が働いている」ということです。仏教ではこの「縁」ということ、「因縁」ということを、非常に重要なものと考えています。自分の人生で行き交う大勢の人たちの中で、特別な人だけと縁は結ばれています。それは、原因と縁がそろっていたからです。
「我逢人(我、人と逢うなり)」という禅語があります。すべてのものごとは「出会う(出逢う)」ことから始まる。だから人と会うことや、人と会う場、人と出会う姿を大切にしなさい、といった意味です。
また、禅とは深い関係にある「茶の湯」には、「一期一会」という言葉があります。有名な言葉ですね。いまあなたと会っているこのときは、再び訪れることのない、かけがえのないたった一度きりの時間なのだ、そのことをしっかり心に刻み、相手とともにそのときを過ごしなさい、というのがその意味です。
先を譲る
「お先にどうぞ」といえる二番手が、もっともよいポジションだ、と思っていうます。前に出るのはひとまず措いて、自分を磨くこと、仕事なら知識や技術、ノウハウを身につけることに一生懸命になる。
力のある二番手なら、自分が動かなくても、いずれは周囲から前に押し出されることになります。これが最高の強みなのです。
聞き上手になる
聞き役として心得ておきたいのは、話の腰を折ったり、話の流れを止めたりしない配慮をしたうえで、相手のいっていることを確認したり、こちらの感想を交えたり、共感したり、という対応です。
持ちつ持たれつ、なんとかうまくやっていく。それこそが人間関係を円滑にする「知恵」であり「コツ」です。
損得で判断しない
損得勘定を人間関係の「前提」にしてはいけないと思うのです。自分の得になるから、ということを最優先にして誰かに擦り寄ると、その結果は「哀れ」なものになります。ご機嫌を損ねてはいけないと思うから、つねに媚びて、へつらい、そして態度や振る舞いも当然、卑屈になります。
「お金」について
お釈迦様のこんな言葉があります。「人間の欲望というものは、たとえヒマラヤの山をすべて黄金に変えたところで、満たされることはない」人間の欲望はどこまでも果てしないものだ、ということですね。
お金を追い求めると、それこそキリがない。なにか欲しいものがあって、それを手に入れるためにお金を貯める、というのが基本的なお金とのつきあい方だと思います。しかし、いったんそれを手に入れると、もっといいものが欲しくなり、さらにお金を求められずにはいられなくなるのです。そして、最終的には、とりたてて欲しいものがなくてもお金を追い求め続けるわけです。そににあるのは、お金に縛られている姿、振り回されている姿です。なんと不自由な姿でしょうか。
「心配事の9割は起こらない」
から引用した備忘録です。
実際に手にとり前後の文脈を理解することをお勧めします。
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