これから「正義」の話をしよう
これから「正義」の話をしよう
正しいことをする
アメリカ人は、強欲よりも失敗に厳しい。市場主導の社会では、野心的な人間は精力的に利益を追求するものと思われているが、利己心と強欲の境界は曖昧だ。ところが、成功と失敗の境界はもっとはっきりしている。人間には成功がもたらす報酬を手にする権利があるという考え方は、アメリカンドリームの中核をなしている。
ここはアメリカです。我々は富を軽蔑しません。他人の成功を妬んだりしません。そして、成功は与えられるべきだと確信しています。しかし、人々が当然にも憤慨してるのは、失敗した経営者が報酬を得ていることです。その報酬を納税者がまかなっているとなれば、なおさらです。
平等をめぐる議論
成功している人々は、自分の成功がこうした偶然性の影響を受けていることを見逃しがちだ。われわれの多くは幸いなことに、社会が高く評価する資質を何かしらは持っている。たとば資本主義社会では起業家精神が、官僚主義社会では上司とぶつからずにうまくやっていく能力が役にたつ。大衆民主主義社会ではテレビ映りがよく、カットされた薄っぺらなニュース映像のなかでも巧みにメッセージを伝えられる能力が、訴訟社会ではロースクールの卒業資格と、論理的で合理的な思考能力が役に立つ。この種の能力はロースクールに入るためにもか
「これから「正義」の話をしよう」
から引用した備忘録です。
実際に手にとり前後の文脈を理解することをお勧めします。
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