北野武 超思考
北野武 超思考
理想の国はあるのか
選挙の時は地面に頭をこすりつけてでも自分に投票してくれと懇願しておきながら、当選したらいきなり先生になってふんぞり変える。いったいどういう根性なのか。乞食と政治家は三日やったらやめられないと言うけれど、自分の息子だの娘だのをやたらと政治家にさせたがるところを見ると、本当に美味しい商売なのだろう。
どっちにしろ幸せだ
企業にとっては、不況になったらポイと捨てられるのが派遣社員のいいところで、今はその通りのことが起きている。それで困るのは、貧乏な派遣社員だけで、企業はおそらく痛くも痒くもない。派遣社員どころか、正社員でもなんでもどんどん貧乏に、そして金持ちはどんどん金持ちになっていくというのがこれからの世の中の設計図みたいなものだ。それははっきり見えている。
都会で仕事にあぶれたら田舎へ言って畑を耕せ
世の中がいくら不景気でも、内定を取り消されても、たいしたことないのだ。何をそんなに不安になることがあるのかと思う。仕事がなかったら喰えないと言うけれど、食い物がなくて喰えないというのはわけが違う。それは要するに、自分のやりたい職業に就けないと言っているだけのことだろう。本当に喰えなくなったら、そんなこと言ってはいられなくなる。生き物はみんな自分の責任で生きている。獲物がいなくなったと言って、デモをするライオンはいない。獲物が捕れなければ、死ぬだけのこと。それが嫌なら、獲物を探すしかない。
唯一無二の価値はないか
世の中が右を向いたら全員右、左を向いたらみんな左という風潮が、どうにも気持ち悪い。テレビのチャンネルを回せば、ワイドショーもニュース番組も横並びで、バカみたいに同じ話を、同じように繰り返す。
右向け、左!
金持ちは持っている金の力でますます金持ちになり、貧乏人は反対に金をじゃんじゃん吸い取られる。インターネットにしても携帯電話にしても、要するに貧乏人から金を吸い上げるシステムだ。ニートだの引き籠もりだの、仕事をしない、税金はもちろん払わないというような奴だって、ネットや携帯電話に費用はなんとか工面する。これほど効率的に金を集めるシステムはない。水は高いところから低いところへ流れるけれど、金は低い場所から高い場所へ吸い上げられるというわけだ。
爆発前夜
今の日本の社会の様相は全員がいっせいに同じ方向に動こうとする。不景気でモノが売れないと言いながら、iPadみたいな人気商品には驚くほどたくさんの人が群がる。行列に並んで買いたがる。それも若者だけじゃない。「三日徹夜してようやく買えました」なんんていい歳こいた普通のオヤジが涙ぐんでいたりする。オヤジの世代も、今は若者と一緒になって動いている。おばさんが若い娘とバーゲンのブランド品を奪い合っていうのもそうだけれど、この状況はタダゴトではない。
「北野武 超思考」
から引用した備忘録です。
実際に手にとり前後の文脈を理解することをお勧めします。
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