巨富への道
巨富への道
お金は集まりやすい要素だ
事業を行う上で必要な第五の要素はお金だ。
「お金がないから事業ができない」と嘆く人は多いが、実はお金はもっとも集まりやすい要素だ。何しろ、お金には種類もなければ賞味期限もない。感情もないから使いやすい。何よりも、これほど移動にコストがかからないものはない。
だからよいビジネスモデルを創れば、お金は必ず集まる。ここで登場していただいた七人に創業者の話でも、お金が主役でないことがよく分かるだろう。事業を企ててお金が集まらなかったとすれば、ビジネスモデルに欠点があるか、それを担当している人に信頼がないのかどちらかだろう。
「何があっても、だから良かった」の精神
人間は「自分は幸運だ」と思えば運が付いて来るものだ。
「何があってもやり抜く
悲劇的な体験を「その出来事が私にとっていちばん幸せだった。その経験がなかったら、いまごろどこかで行き詰まっていたと思います」いうまでもなく、会社経営は慈善事業ではない。氏が自ら染みて悟ったように、情だけでは会社は潰れてしまう。福祉ばかりでは国家は成り立たない。「派遣切り」を批判することはたやすいが、内部留保金を取り崩して余剰の雇用を継続していたのでは、設備投資に踏み出す体力を失う。長期的には日本から働く場所がなくなる。
都市銀行を飛び出し、不動産業へ
私は銀行に六年間勤務しておりました。そこでの経験で、受注産業の強みと弱みを知りました。だからこそ、四月一日からの利益は三月三十一日と変わらない、365日の一日である、そういう安定的な経営をしたかった。ですから不動産の管理業を主体として、その安定収入の下に、力が及ぶ範囲内で分譲もやってみようとと考えたわけです。
たしかに不動産の管理なら、継続的に収益が入り、それほど景気の影響を受けない。事実、今期も不動産管理関連の業績は好調だ。それが全体の経営を底支えしている。
座右の銘は「因果惧時」
羽鳥名誉会長の座右の銘は「因果惧時」である、羽鳥自身の説明を借りよう。「私が座右の銘にしている言葉に「因果惧時」というものがある。「原因と結果というものは必ず一致するものだ」と釈迦が説いた言葉だ。現在の「果」を知らんと欲すれば、つまり現在の自分がどういう位置にあるかを知りたいと思うなら、過去の原因を見てごらんなさい、ということだ。原因を積み重ねてきた結果として今日がある。原因と結果は一致している。そして未来の「果」を知らんと欲すれば、つまり将来自分はどうなるだろうかと知りたいのであれば、今日一日積んでいる原因を見れば分かる。自分自身が毎日、未来の結果の原因を積んでいるとうことだ。
「巨富への道」
から引用した備忘録です。
実際に手にとり前後の文脈を理解することをお勧めします。
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