溶ける
溶ける
「銀行は雨の日になると傘を取り上げてしまう」
亡くなった祖父(井川伊勢吉)は、幼い孫に向かって口癖のようにこう言っていたものだ。「銀行というのはな、晴れた日には親切に傘を貸してくれる。でも、雨の日になると肝心の傘を取り上げてしまうものなんだぞ」幼い私には祖父が言っていた言葉の意味が理解できなかったが、名古屋パルプ社長として銀行回りをするようになってから、この言葉の厳しさが痛いほどよくわかった。
金の貸し借りは人間関係を破綻させる
「誰かからカネを貸してくれと頼まれたときは、友人をやめるつもりで貸すか、全額その人にくれてやるつもりでカネを渡せ」そう一般的に言われる。経済的に困っている友人から借金を頼まれたときには、全部くれてやるつもりでいくらか融通してあげたことはあった。
大物政治家からかかってきた一本の電話
犯罪者の肉親にまで「罪と罰」の累が及ぶという考え方は、感情論としては理解できなくもないが、明らかに誤っている。検事もつい頭がカッとなってしまったのだろう。法廷はあくまで事実を明らかにする場所だ。感情をむき出しにした者が損をしてしまうのだ。
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「溶ける」
から引用した備忘録です。
この素晴らしい良書を実際に手にとり、作者の意図を感じながら
前後の文脈を理解することを強くお勧めします。
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