藤田晋の仕事学
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藤田晋の仕事学
コミュニケーション能力は笑顔で分かる
「売れる営業マンっていうのはね、笑顔のキュートな奴だよ」と言われたことがありました。実際その通りなのです。最後に契約を結んでもらえるのは、雄弁に語る人よりも笑顔がかわいらしいために、どこか安心感が持てる人の方だったりします。
孤独と批判に強くなくてはいけない
出世や成功の条件の一つに、「孤独」と「批判」に強いことが挙げられます。この2つは成功者になるうえで、絶対に避けて通れません。例えば、「組織の中の成功者」である経営者は孤独だと言われます。実際、その通りです。経営者になったばかりの頃は、特にそうした思いに駆られました。最終的に自分一人が何もかもを決めなければならないという重責からくる孤独感はもちろん、同級生や同期に囲まれていたのが、急に誰もいなくなってしまったのですから。
成功するには、孤独と批判を受け、それを乗り越える経験をどこかでせざるを得ません。それらを経験してれば、必然的に孤独や批判に強くなります。だから、孤独と批判に弱いということは、まだ本当の成功体験をしていないのかもしれません。
自らの「失敗の法則」を把握しよう
ビジネスの場では、どんなに素晴らしい企画でも誰かに先にそれをやられてしまったら終わりです。麻雀に似たところがあり、いかに早く大きく上がるかが重要です。自分の手ばかり見て、完成度を追求すると、どうしてもテンパイが遅れ、周りに先に上がられてしまう。仕事も同じです。周囲の動きを見ずに締め切りを軽視してひたすら完成度を高めようとすると、大きな仕事も小さな仕事も成功はおぼつきません。
人を動かすのは言葉よりも環境
鉄鋼王のカーネギーは「人の十倍働く人より、100人を動かせる人に高い報酬を払う」と言いました。人を動かす技術は、仕事において、とりわけ価値があるものです。最もしっかりと身につけたい能力でもあります。そのためには、ぜひ意識して環境作りに取り組んでみてください。
新聞は興味のないところから読もう
新聞をスクラップしたり、内容をメモしたりはしません。新聞と雑誌はフローの情報です。溜め込まず、浴びるように流し読みする方が、新鮮な情報を得るのには向いていると思います。
これだと思う本は何度も熟読しよう
新聞や雑誌は「フロー」の情報です。これらは、次々と新しいものを浴びるように流し読みする方が知識として身に付きます。それに対して本は「ストック」の情報です。同じものを繰り返し読んでこそ、意味を持ってきます。
本とは、いわば他人の頭を借りるようなもの。読めば、独力では到底得られない多くの情報を短時間で効率的に得ることができます。これは半面、本で得た知識とは、自分の経験と理解の範囲を超えているということです。だからこそ、本から知識を得る際には気をつけなければいけないのです。自分の経験からくる知識ではないので、読んでいる瞬間には強い印象を受けたとしても、その内容が記憶から薄れるのも早いのです。
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「藤田晋の仕事学」
から引用した備忘録です。
実際に手にとり前後の文脈を理解することをお勧めします。
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