ビジネスで失敗する人の10の法則
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ビジネスで失敗する人の10の法則
部下を遠ざける
チャールズ・ケタリングは天才的な技術者で、ゼネラル・モーターズ(GM)の黄金時代を率いた経営幹部のひとりだが、「わたしに伝えるのは問題だけにして欲しい。よいニュースを聞くと、気力が衰える」と語った。わたしはここまで徹底した姿勢をとるかどうか分からないが、真実は単純である。定義上組織の進歩はすべて、問題解決の努力から生まれるものであり、そしてもちろん、問題があることを知らなければ、問題の根源をみきわめることもできない。問題をみつけだして、解決のために努力しなければならない。
よく知っているか、ともに働いた経験のある経営者のなかで、とくに大きな成功を収めた人には、控えめな性格の人が多いことに私は気づいてきた。スポット・ライトを避けようとする人が多いのだ。
自分は無謬だと考える
シュリッツの経営陣は洗練されたマーケティングの能力に自信をもっていて、バドワイザーを販売するアンハイザー・ブッシュの経営陣は頭が固いとみていた。競争相手よりも徹底して「マーケットリサーチ」を行い、自分たちの方がはるかに頭がいいと自負するようになった。自分たちの方法は完璧で、間違えるはずがないと考えるようになってもいる。
官僚組織を愛する
官僚はいつも忙しくしている。社内の報告書やメモをつぎつぎに書く。オフィスにいつものファイル・キャビネットを並べて、大量の電子メールやメモを収める。夜遅く自宅に帰って、忙しくてたまらないとこぼす。だが、実際には一日中、生産的なことは何もしていない。そうした組織では失敗は確実である。製紙業界によれば、数年前にアメリカ全体のオフィスのコピー機で、年に五千億枚を超えるコピーがとられている。昨年はどうだったかいうと、専門家がいま必死に計算しているところだ。いったい、誰が誰のために、何のために、これだけのコピーをとっているのだろうか。電子メールの普及で紙は使わなくなると思っていたのだが。
わたしはビジネスの世界に入って間もなく、そう驚くほどではない結論に達した。ビジネスとは要するに、既存の顧客にうまく奉仕し、新しい顧客を獲得することだという結論である。
顧客との感情的なつながりを確率する
自分の会社に対して、顧客が何を求め、何を期待し、何を望んでいるのかを、いつも、忘れないようにする。製品だろうか。サービスだろうか。楽しいひとときだろうか。助力や配慮、助言、専門知識だろうか。以上のすべてということもあるだろう。顧客によって違うという場合もあるだろう。だがいつも最善を尽くし、顧客の立場にたって、自社が提供する何かにお金を支払ってくださる顧客の目線で考えるようにする。少し気を緩めると、個々の顧客を見失って、市場や市場セグメントなど、抽象的な概念だけで考えるようになる。
ブランドとの感情的なつながりを確立する
ブランドは魔法である。そして、その魔法を理解し、熱意をこめて保護する人が管理しているときに、ブランドは力を発揮する。法律事務所がブランドになっている。病院がブランドになっている。そしてアメリカという国は、まさにブランドである。ブランドは愛情を持って扱っていれば、消費者に熱心に支持される。そして、投資家にも強く支持されるのである。
「ビジネスで失敗する人の10の法則」
から引用した備忘録です。
実際に手にとり前後の文脈を理解することをお勧めします。
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